カラダを持つ前のカラダ

笠井瑞丈

DUOの會

4ヶ月稽古していた作品

今回の作品は私と川口隆夫さんとのデュオを笠井叡が振り付ける作品

笠井叡のカラダの半分には、大野一雄氏によって作られた身体性が厳然として存在している

川口さんが大野先生を踊り
私が笠井叡を踊る

過去に笠井叡と大野一雄が踊った三作品
新作一作品を私と川口さんで踊る

1.儀儀 
1963年朝日講堂

私は悪徳の限りを尽くしました
骨の中の住人は火事にあって骨の中から追い出された

この二つの言葉からイメージを膨らます

戦争での体験
死体を焼く炎

記憶にはないカラダの記憶を探る
当時の時代のカラダの匂いを探る

カラダを持つ前のカラダを探る

2.丘の麓
1972年青年座

過去現在を行き来して踊る

私のなかにあなたのカラダが
あなたのなかに私のカラダが

カラダを持つ前のカラダと出会う

3.病める舞姫
2002年スパイラルホール

上星川の稽古場
流れる音楽と共に踊り出す
初めて見た大野先生のリハ

あの時間に立ち会えた事は
かけがえのない体験でした

カラダを持つ前のカラダと踊る

4.笠井叡の大野一雄

レクイエム
大野慶人さんに捧ぐ踊り

初日と二日目が終わり
三日目と四日目は中止となる

私が踊りを始めて
公演が中止になるのは
初めての経験です

今の世の中の状況を考えれば
仕方ないことではありますが

やはり四日間踊りたかったというのが本音

早くこの状況が収まる事を祈るばかりです