世界は一つの肺に包まれている

笠井瑞丈

少し前の事ですが
毎年携わらせてもらっている
セッションハウスの企画
ダンス専科で作った作品

『世界は一つの肺に包まれている』

ダンサーはノンセレクト
ワークショップに二ヶ月参加できれば
誰でも参加できるというシステム

毎年の事ですが
今年も面白い人達が
参加してくれた

田植えをしてる人
歌を歌っている人
普通の会社員の人
大学生の学生の人

そして

ダンサーを目指す人
今年の参加者は十人

様々なバックグラウンドを
持った人達と作品を作る

ダンサーであろうが
ダンサーでなかろうが

カラダを動かし
表現をする事は
すべてのヒトに
与えられた特権
だと思っている

そんな人達とのワークは
毎年新しい発見がある

上手下手もなく
ただただ
カラダに
耳を澄まし
カラダの
音を聴く

苦しみの中から
喜びを掘り出す

表現の根底とは
そうでなければ
いけないと思う

新しい景色が生まれる
踊る事ってそんな事だ

人間が生まれ 人間の呼吸 人間の想像
大地にかえる 植物の呼吸 世界を作る