『花粉革命』

笠井瑞丈

今年の5月に父 笠井叡が16年前に初演で踊った『花粉革命』という作品を踊る
この作品は父がもっとも再演をし 世界各国で踊った作品です

初演はシアタートラム
今回もシアタートラム

今回この作品をやるなら絶対シアタートラムという強い想いがありました

カラダはいつかは無くなる
生まれることは
死に向かうこと
そんなこと
あんなこと
ぼやっとですが
いままで考えなかったこと
そんなことを考えてみた

そうしたら




嗚呼 
これを踊らなければいけない
そう直感しました
これは3年前でも5年前でもダメで
そして3年後でも5年後でもダメで
今とりかからなきゃいけない事だと感じました

この作品を踊るというのはとても大きな挑戦であり
これは自分がやらきゃいけないことだと思いました

ダンサーは作品と出会う
作品はダンサーと出会う

いま日々稽古をしています
この作品を父が踊ってたときは即興を中心で踊っていました
父のカラダには再演を繰り返し踊りがカラダに侵色しています
この侵色した色を取り出し新しいカラダのキャンパスにのせる

振付
カラダを作る
カラダは踊る

再演
様式から形式

きっとまったく新しい『花粉革命』が生まれと思います。
5月です。どうぞ頭の片隅に入れて頂けたら幸いです。