八月

笠井瑞丈

8月から9月になる時が一番好きだ
夏から秋への境界線を跨ぐ感じがする

8月から色々な新しい事が動き出す
その三つについて書こうと思う

1.『ダンスの学校』の制作

以前は 

言ってももう10年以上前

笠井叡が続けていたダンスクラスを
『ダンスの学校』という名称で再開

月2回 
1年間24回のプログラム
オープンクラスではなく
固定のメンバーで一年
カラダを見つめる時間

今はオープンクラスが主流になっている時代
あえて固定メンバーの学校スタイルで行う

叡さんがもっともっと
ダンスの未来を拓けた世界に
という思いから行う学校

二人で色々構造を膨らませ
初めて開校する学校

カラダに新しい芽を

2.『ダンス現在』笠井叡特別公演3公演プロデュース

現在
昨日でもなく
明日でもなく
さっきでもなく
あっとでもなく
イマ

それは捕える事のできない
瞬間 
瞬間

ダンスが伝えられることは
瞬間
瞬間

現在進行形であるところが好きだ

「カラダは年老いることはなく
常に成長し続ける
昨日のカラダ
より
今日のカラダ
そして
明日のカラダ

そしていつかくる死を受け入れる

それだけです」

これは以前
勅使川原三郎さんがおしゃっていた言葉

第一回目の特別公演を見終えて
その言葉がフッと頭に蘇った

3.『ダンス現在』小暮香帆との新作duo

久しぶり小暮香帆さんとのduo

『カラダの庭』

一つのシュチュエーション
それは常に変化し続けていく

そのシュチュエーションの中
カラダはどのように溶けていくのか

そのようなことに挑戦した

カラダの中には
四つの庭がある

春の庭
夏の庭
秋の庭
冬の庭

四つの庭の中で二人は遊ぶ

シューベルトの『冬の旅』
初めて踊ってみた