展示するカラダ

笠井瑞丈

去年の12月から新作を作り始めました
その作品を今月で天使館で発表しました
タイトルは『展示するカラダ』としました
ダンサーは若手女性ダンサー4名

ダンス作品が作品である前に
カラダそのものが作品である

そんな思いからこのタイトルを選びました

音はバッハの『フーガの技法』
演奏は高橋悠治さんの
音源を使わせてもらいました

このフーガの技法は以前
高橋悠治さんの生演奏で
一度踊ったことがあります

その時は笠井叡振付で
私を含め4人で踊りました

今回この作品を作ると考えた時
最初に『フーガの技法』というのが
頭にパッと浮かびました

一曲一曲に自分の中でテーマを決め

浸色
油絵
動物
植物
鉱物
壁画
時間
空間
人間
身体

それに沿って振付のイメージを決め
それをダンサーに伝えました

4ヶ月この音楽と
4人のダンサーと

過ごした時間が

また新しく作品を作る感覚を養ってくれた

踊りが作品なのか
身体が作品なのか

その問いを考え

また何か作ろう