新しい言葉

笠井瑞丈

言葉を書く
言葉を発る

私にとっては
避けることが
出来るなら
避けたいと
思うことの
一つです

人前で何かを発言する
何かを言葉に残す事は
発した言葉
綴った言葉
永遠に時間の中に溶け
空間の中を彷徨い続け
残ってしまう

出来ることなら
そんな責任は負いたくない

そんなこともあり
わたしは小中高
学級委員やほか
人前に出る行為
発言しなければいけない
立場にはならないように
いつも注意してきました

だから踊ることは
喋る必要が無いので
物書きや役者をやるより
自分には都合が良かった

そんな私に水牛通信に
毎月なんでもいいので
何か書きませんかと
お話を頂いた時

なんで私なんかに
執筆のお誘いが来たのだろうと
正直びっくりした

でも

苦手なことをやってみようと
書き始めることにした

毎月15日過ぎたあたりから
今月は何について書こうかと
構想を練って
20日過ぎから
少しづつ
少しづつ
書き始める

いいリズムで書ける時と
全く言葉が進まない時と

やはりコンディションはあるものだ
今月は全くもっていいリズムではない

進まない
困っている
締め切りは明日

苦しみながら
何かを生み出すのは
踊りの作品を作るのと同じだ

今回はこのくらいにしよう
また苦しみはやってくる

新しい言葉を体得しよう