2019年12月1日(日)

水牛だより

淡い陽ざしの冬の日曜日の午後。きょうから十二月というのはホントでしょうか?

「水牛のように」を2019年12月1日号に更新しました。
『大菩薩峠』がちくま文庫で出たときに読んでみようと思ったのは、室謙二さんの影響があったからかもしれません。はじめはストーリーのおもしろさにつられて読み進んでいくのですが、主人公と思っていた机龍之助があまり登場しなくなるころから、これはどういう小説なのかと頭のなかにクエスチョンマークが点滅するようになり、やがて挫折しました。今月の室さんの原稿を読むと、また読んでみようかという気持ちが沸き起こってきます。青空文庫でも公開されていますが、室さんはまず文庫本20冊を買ってしまいなさい、そして残りの人生で3回読むのだ、と言います。さあ、どうしよう。。。

本日、「水牛通信」のPDFを公開しました。まだ完全ではありませんが、残りはぼちぼちと進めていきます。
「水牛通信」の電子化計画をはじめたころは、日本語とアルファベットくらいしかフォントを使えず、また画像も容量や通信速度の問題があったため、テキストのみの公開でした。そんな作業を続けながら、どこかで今日の日が来ることも確信していたのです。PDFを作ってくれたのは福島亮さん、サイトのデザインなどは野口英司さんが担当してくれました。過去のアーカイヴではありますが、読んで楽しんでください。ツッコミどころもありそうな気がします。
福島さんには、この水牛だよりのコーナーで、通信についてあれこれと書いてもらうことになっていて、あ、すでに最初の投稿がされているようです。

もうひとつ、やらなければならないのは水牛楽団の音源を公開することです。来年の目標にしたいと思います。

それではまた! 良い年をお迎えください。(八巻美恵)