2020年10月1日(木)

水牛だより

どこからともなく木犀の花の香りがただよってくる10月のはじまり。開花したての新鮮な強い香りです。曇りの日の多いことしの秋ですが、明日の満月は見えるでしょうか。

「水牛のように」を2020年10月1日号に更新しました。
今月はなぜか「お休みします」というメールがいくつか届きました。お目当ての著者の名前がなかったら、どうか来月を楽しみに待っていてください。

先日、ソ連のフェミニズムの研究をしているという人からメールが届きました。
『水牛通信』の1983年5号に掲載された、ソ連のフェミニスト、タチヤーナ・マモーノヴァ氏の「父権的ロシアの女のたたかい」という記事についての問い合わせです。マモーノヴァ氏は現在アメリカ在住で、ご自分の活動をまとめるために本を編集されているのですが、その中にこの記事の一部を転載したいと言っています。」とのことで、もちろん、どうぞ、と返信しました。どんな本になるのか、出来上がったら連絡をいただくことになっています。
1983年といえば、37年も前になりますが、小さな記事がこうして蘇ることもあるのです。
そして、タチヤーナ・マモーノヴァさんは、1979年にレニングラードで初めて地下出版されたフェミニスト雑誌「女性とロシア」の編集長だと自己紹介していますから、彼女の長い活動の歴史が本人によって明らかになるのはすばらしいことだと思います。

それではまた! 来月も更新できますように。(八巻美恵)