五月雨が少し

仲宗根浩

やはりプロレスは見てしまう。地元のテレビでは何週遅れてだろうが見る。編集されているからカットされている。生とテレビでは違う。学生の頃、蔵前国技館で見た国際プロレスの三人とアントニオ猪木との三対一の試合を見たあとテレビ放映との違いに驚いたがそれでもテレビを見るしかない。マニアではないが好きだから見る。新日しかテレビではやっていない。

最近好きな調味料が店から消えた。粗挽きトウガラシ、関西だし味のうどんスープ。粗挽きトウガラシは以前置いてあった店からも消えている。関西だし味のうどんスープは置いてある店を見つけたからいいものの、粗挽きトウガラシは無い。うどんスープも九州のいりこ出汁があればいいのだが。やわらかい麺はあるが出汁は仕方ないか。一から作る根性もない。

かなり年数が経った洗濯機を新しいものにする。届いた日、来た業者さんは二人。その一人が三階まで洗濯機を背負って上がって来たのに驚く。設置をしテスト運転を済ませた作業工程書にサインをする。実際に洗濯機を動かすとあまりの静かさにまた驚く。

梅雨入りし、休日明けに母親のワクチン接種の予約をし車の税金を支払う。いろんな税金を納める月だ。翌週には一回目の接種に付き添い無事済ませる。雨が降らず蒸し暑くなるだけ。

世界遺産という言葉がテレビ、新聞で賑やかになる。大丈夫か?ほんとうに。観光業の臭いがぷんぷんする。非常事態宣言の中、かなり年数が経った車を二台とも替えることにする。七年のローンが納車された月から始まる。二十二年と十九年走った車だからそろそろいいだろう。必要な書類を揃えなくてはならない。印鑑登録証がやっと見つかる。

非常事態なので図書館は閉まるが大きな映画館は時短営業のまま。月の終わり雨が続き涼しくなる。