注射

三橋圭介

コロナの予防接種の予約をしたが、キャンセル待ちが出ればということらしい。普通に電話やネットでの予約はまったくできない。もはや予約が存在するのかすら疑わしいような状況だ。電話すれば話し中、一時間後には終了のお知らせ。一方ネットでは場所や日時を入れても何もひっかからない。そこで大学の予防接種に切り替えた。いま電話をして一応キャンセル待ちがあればということで受付を終了した。キャンセルは結構あるらしいので「たぶん大丈夫」といわれた。まあほんとうのところ注射は嫌いだし、接種もしたくないのが本音だが、座学以外にソルフェ、演習があるため週一回は必ず学校にいくので、しかたなくやることにした。最近おそらく都内はもっとそうだと思うが、救急車がけっこう頻繁に移動している。「ああ、コロナか」とひとまずよぎる。学生にもコロナがいたり、親がコロナで休みになる学生もいた。すこしずつ近づいていることは確かだろう。まあ、かかれば病気なのでしかたないとは思うが、時間につれて新たな変異株が生みだされ、予防がどうやっても追いつけないのが現状だろう。ひとまずもうすでに追いつかれてしまっている過去の注射を打つことで満足しておこうか。