海と港町の日

璃葉

アルバイト先の店長と
友人達に誘われて
つい先日、曇り空が広がる三浦半島へ出かけた。
店長が船を持っている、という話は
前々から聞いていたが、それが漁船なのか、
ボートなのかヨットなのか。
どんな船を持っているか全く興味が無く、
聞くタイミングも逃していた。
なので当日、駐艇場に並ぶ白くスラリとしたヨットを見た時には、
さすがに興奮した。いつものんびり、ほんわか、とした店長の顔が
急に男らしく見えてしまったりもして。

船にあまり乗ったことが無いので、
水面の近さや、身体中を通り抜けていく湿った風や、
ちょっとした浮遊感が新鮮で、
子供のようにはしゃいでしまい、(実際、子供か、と言われた)
太陽が出てもう少し暖かかったら海に飛び込んでいたな、残念。なんて言葉も漏らした。

その後、三崎の町へ。
本で読んだ三崎の風景はやはり想像通りだった。
しかし、閉店しているお店もちらほらあり、人通りも少なく、とても静か。
少し町の元気がないように見えるのは、震災の影響だろうか。ふと考え込んだりしたが・・・。
時間がゆっくり、ゆっくり、流れている港町を散歩できたのは
せかせかした東京に慣れてきてしまった私にはとても幸せなことだった。
三崎の町へは、車だとあっという間についてしまうが、
電車から電車、バスに乗り継いで行くのも楽しそうだ。

次は美味しい魚とお酒を頂きに行こうかしら。

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