オイリュトミー

笠井瑞丈

言葉と踊り
音楽と踊り

未だ未知の世界を
そんな迷宮世界に

迷いこむ

カラダの捉え方は
無限の数だけある

頭が理解する事
体が理解する事
心が理解する事

頭を体に繋ぎ
体を心に繋ぐ

言葉と音楽

言葉が体を作り
音楽が骨を作る

空間と時間

言葉が空間を作り
音楽が時間を作る

カラダは
徹底的に自己的な物

コトバも
徹底的に自己的な物

髪の毛一本も自分であり
コトバ一つが自分である

誰にも渡さない
誰にも渡せない

イメージが動きを作り
動きがフォルムを作る

骨の笛で曲線を描く
骨の筆で直線を描く

神々の眼を
動物の眼と

死者の世界を
海底の世界と

置き換える

石の上にも三年
三年目です

オイリュトミー