2012年3月1日

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2月最後の雪の日があけて、地震の揺れで目が覚めた朝。東京における現実です。自分の体がまるごと揺れているし、あたりにある物が揺れている音も聞こえます。できることなら大きな地震は暖かくなってからにしてほしいと、どうにもならないとわかっているけれどそう願わずにいられません。

「水牛のように」を2012年3月号に更新しました。
杉山洋一さんの連載は122回目を迎えました。「第七天国」とか「いかれ猫」というレストランに行ってみたいな。一度も休載なく10年を越えたということです。すごい。しかしたまたま見ていた「週刊朝日」の名物長期連載の座談会によれば、山藤章二の「ブラック・アングル」は1800回余、東海林さだおの「あれも食いたい これも食いたい」は1209回だそうです。連載はすべからく「名物」になることを目指したいと思います。

ことしの3月11日をどのように迎えて過ごすのか。昨年の震災に関連した催しや集まりはたくさん企画されていることでしょう。そのなかのひとつに参加するのもいいし、ひとりで過ごすのもいいと思います。しかし自分以外の声についても耳をかたむけたい。水牛の3月11日は「異なる声」です。藤井貞和さんの句集からいただいたタイトルです。このタイトルのもともとの意味は、藤井さん自身が聞いた「異なる声」ということだと思います。藤井さんが聞いて書きとめた千句を当日そこに集まった人たちの「異なる声」で朗読するという新たな意味に加えて、そこにはいない人たちがいろんなところで発しているだろう「異なる声」にまで耳をかたむけます。

●佐藤真紀さんたちにJIM-NETでは
震災から一年、3月9日-3月14日
「イラクと福島の子どもたち展」を日比谷で開催します。

●杉山洋一さん関連のコンサートのお知らせ

瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノデュオ
2012年3月14日(水)19時開演 東京オペラシティ リサイタルホール
モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調
チェルニー:性格的で華麗な序曲
リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
ベリオ:水のピアノ
杉山洋一:Diario 2010(日本初演)
一般3000円 学生1000円  お問い合わせ 東京コンサーツ03-3226-9755

音楽専門・衛星デジタルラジオMUSIC BIRD
プロデューサーの部屋 3月17日・24日18:00〜22:00
ミラノにて〜作曲と指揮の日々 ゲスト:杉山洋一(作曲家・指揮者)

それではまた!(八巻美恵)