9月の終わりの日の昨日は夏が戻ってきたような暑い一日でしたが、きょうは月が変わって、朝は雨、午後になったいまは深い秋の冷たい風が窓からはいってきます。
「水牛のように」を2014年10月号に更新しました。
明智尚希さん、ようこそ! 長い原稿をいただいたので何度かにわけて連載とします。
ポール・オースターとJ・M・クッツェーの往復書簡(2008-2011)『ヒア・アンド・ナウ』が出版されました。くぼたのぞみさん(クッツェー)と山崎暁子さん(オースター)との訳です。答えの見つからない問について気のあった相手に手紙で「書く」ことの楽しさはじつは誰でも知っているのではないかと思います。だから読んでみたくなる。それにしても最近のくぼたさんの翻訳量に感嘆せずにはいられません!
ひさしぶりに会って聴いたカラワンのスラチャイとモンコンの歌。これから日本に向けた飛行機に搭乗するというときに撮影された写真が送られてきて、ふたりともりっぱな白髪になって写っているので、少々心配しました。でもライブはそんな心配が何の役にもたたないことを思い知らされるほどにすばらしいものでした。年老いているわけではなく、だからといって若々しいというわけではありません。そういうことはあまりたいしたことではないのですね。必要があって読み返していたフェルナンド・ペソアの本のなかの「世界を支配する者もいれば、世界である者もいる。」という一言にふたりの姿が重なります。世界である者、の実物です。
お互いに若くないのは事実ですから、次に会うのはあの世でかもね、と再会を約して別れました。
スラチャイの詩や散文を訳してくれる荘司和子さんとはよくスラチャイのことを話します。彼はタイ人そのものではあるけれども、でもタイで彼のような人に出会ったことはない、というのが共通の見解です。
3日(金)神戸上屋劇場、4日(土)京都拾得、5日(日)高槻喃風楽天、まだライブは続きます。詳細は豊田勇造さんのサイトで。
10月8日(水)の夕方は小豆島のカフェ、タコのまくらのオープニングにおじゃまして、ミニ満月バーです。この日は満月で皆既月食だそうで、島で月を観るのを楽しみたいと思っています。「島だより」の平野公子さんが運営するスタジオイワトが企画してくれました。どこからも少し遠いかもしれませんが、お誘いあわせてぜひ一杯ひっかけにいらっしゃいませんか。詳細はこちらです。
http://www.studio-iwato.com/studio/index.html
それではまた。(八巻美恵)