一週間ほど続いている前線による雨と、低い気温。どんなに涼しくてもきのうまでは夏でしたが、9月になったきょうは間違いなく秋です。きっとまた暑い日がやってくるにしても、秋、です。
「水牛のように」を2014年9月号に更新しました。
船山理さんの「『ライカの帰還』騒動記」は完結しました。約一年間、ありがとうございました。
少し長い夏休み(?)を経て、大久保ゆうさんが戻ってきてくれました。よかった!
9月後半の催しを二つ、お知らせします。
●アジアの人形芸能:ポテヒ(布袋戯)日本公演 ―台湾とインドネシアから―
冨岡三智さんが実行委員の一人として関わっている公演です。
布袋戯(ポテヒ)とは、17世紀の中国・福建省泉州、あるいは漳州にルーツをもつ人形劇。現在では中国、福建省のほか、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシアなど、福建系の移民の子孫が多く暮らす東南アジア各地でも上演されているそうです。それぞれの土地で、時代の変化と流行を受けて生き延びてきた、特有のスタイルがあります。たとえばインドネシアでは影絵(ワヤン)の影響を受ける、というように。
ポテヒ(布袋戯)について、また上演情報などは以下のブログに詳しく載っています。
http://potehi2014japan.blog.fc2.com/blog-category-2.html#entry26
●<カラワンコンサート2014>
カラワン40周年inジャパン〜Big vibration from THAILAND 2014〜
豊田勇造さんのサイトに詳しい公演予定が載っています。東京、山梨、神奈川、神戸、京都、大阪で全6回の予定です。
http://live.toyodayuzo.net/?page=1
数日前に通りがかりの書店で文庫になった『どうして僕はこんなところに』(ブルース・チャトウィン)が目にとびこんできたので、迷わずに買いました。帯に印刷されている「発見!角川文庫」なるキャッチはこのことに違いありません。寝る前に少しずつ読んでいます。死を意識して、チャトウィン自ら編んだ一冊です。秋のはじめの日にこの原稿を書きながら「人間はしゃべり、歌う生き物である。人は歌い、歌は世界の隅々にこだまする。最初の言葉は歌だった。」とか、「本(注・『ソングライン』)の売れ行きは上々だった。ベストセラー・リストの一位になったときには自信を喪失しかけた。とうとう私も売文の徒に仲間入りしたのか?」などを思い出しているところです。
それではまた!(八巻美恵)