天気予報はあたるようであたらずに雨が降ったりやんだり。洗濯物を出したり入れたり、でもなかなかさっぱりと乾きません。いまは乾燥までできてしまう洗濯機が主流になりつつあるのかもしれませんが、私は二槽式洗濯機を偏愛しているのです。お天気を無視するわけにはいきません。明日からは真冬なみの寒波がやってくる、そして空気は乾燥するらしいので、さっぱりと冷たいシーツが完成するはずです。
「水牛のように」を2014年12月号に更新しました。
今年最後の更新なので、夏に亡くなった斎藤晴彦さんを追悼するために、ピアノの名曲を歌うための詩を載せました。「水牛通信」1984年11月号からの転載です。カラワンのコンサートや「可不可」など水牛企画の公演のとき、かならず斎藤さんがいてくれたことをあらためて思い出します。斎藤さんが「作詞」しているベートーヴェン「アパショナータ」、ショパン「軍隊ポロネーズ」、オギンスキ「祖国との別れ」(じつは他にももっとあります)は検索すればYouTubeなどに音源がいくつも見つかるでしょう。それらの演奏に合わせて歌ってみると楽しいと思います。もちろん弾き歌いができれば最高です。斎藤さんの作詞には必ず時事ネタが含まれていました。そのあたりを少し今風に変えると(斎藤さんに倣って、おちょくる材料満載の選挙が間近ですし!)さらにカッコよさそう。そうすることで名曲というもののよさが少しずれて、もっといい曲に聞こえたりもするのです。歌う人の健闘を祈ります!
2001年から始めたこの「水牛」、14年間毎月更新を続けてこられたのは、インターネットがあったからです。ウェブでの見せかたは最初からおなじようにこころがけてきました。それはいまやもう古いと言われたりもしますが、いろんな人が好きで、あるいは必要があって集まることのできる小さな場という感覚は、ないよりはあったほうがいいと思います。ウェブという果てしなく広がる蜘蛛の巣の一つの結節点として捉えれば、何ということもありません。作業は惰性で、というとアレですが、慣性にしたがってやってきました、といえばまあまあですね。来年はその仕組みを少し見なおしてみようかと考えはじめています。
それではみなさま、良い年をお迎えください!(八巻美恵)