ひさ散歩

笠井瑞丈

久しぶりの休日
母を誘い出かける
どこか行きたい所あるかと尋ねる
どこでもいいよ連れてってくれるなら
いつもの定型文が返ってくるかと思いきや
行きたい所があるんだよねのビックリ回答
神代植物公園に行きたいとの事
ウチから車で30分で行ける所
早速車を走らせて向かう
途中コンビニに寄って
ミニシュークリームを買う
神代植物公園の駐車場到着
平日なのにかなりの混んでる
障害者専用の駐車場が一台空いてた
そこに停めさせてもらう
車椅子を下ろし正門に向かう
子供250円
大人500円
障害者無料
付き添いの僕まで無料になった
薔薇園に行きたいとの事だったので
入ってまずそこを目指す
沢山の種類のバラが大きな一画に
一杯キレイに区画され咲いている
その間を車椅子をゆっくり走らせる
写真を撮って家にいる叡さんに送る
そこから雑木林の方に向かう
車椅子を降りて自分で歩行する
車椅子をカート代わりに一歩一歩
数年前に寝たきりだったのに
よくここまで回復して歩けるようになった
これは本当に毎日のリハビリの成果だ
とても強い意志がないと出来ない事だ
しかし首が曲がってしまってるせいで
前を向いて歩く事が出来ず
歩くといつも下を向きっぱなし
だからアスファルトを眺めながら一歩一歩歩く
自分の内面に耳を向けてカラダの音を聞くのだ
母は僕にそのように言う
周りの景色
匂いを感じ
自分の中に新しい景色を想像する
途中雑木林の中でも一際目立つ木
母はその木々を興味津々で眺めてる
木々たちが踊ってるとポツリ

全ては想像の中に
また出かけよう