新正月と旧正月のあいだで

仲宗根浩

今年の正月二日まで休みにあたったので何年かぶりに実家で酒をあおる。一月から駐車場にまた勝手に車とめられること二回。一回はドライバーがいたのですぐ移動してくれたが二回目、ちょっとスペースがあったのですぐに出られないようにギリギリ前につけて自分の車を入れ、勝手にとめるなこの野郎的な文言を日英の言語でプリントアウトしてワイパーに挟む。今年もこれからこういうことが度々あるのだろうか、駐車場をべつにさがそうか。

去年初めて車検が済んで六か月の車の点検終わり雨の中ドライブ。となりの市、今ははうるま市になっているがもとは具志川市の宇堅ビーチ、当たり前に誰もいない。三十分は無料の駐車場に入ると、スピーカーからヒップホップ系の音楽が流れている。どんよりとした雲、小雨のなかこじんまりとしたビーチをざっと眺めて駐車場から出て、キャンプ・コートニーを過ぎて天願の十字路を右に曲がり石川方面に向かう。コロナ禍で営業をしていなかった石川漁港の食堂の現状を確認しに行く。漁港食堂は居酒屋になっている。中に入ると前の漁港食堂の雰囲気がないが、 ランチメニューで営業していて先客二名。メニューは 鉄火丼、ポキ丼、マグロユッケ丼、イカスミ汁、山羊汁。入ったからには何か頼まないといけないような店内の圧というか様子。テーブル席に座り、漁港で山羊汁は無し、イカスミもちょっと気分ではない。鉄火丼は無難だか当たり前すぎる。ポキ丼も雨の中気分じゃないので食べたことがないマグロユッケ丼を頼む。どんぶりに天ぷら、汁物はお椀に入った沖縄そば。肉のユッケはもう食べられないから。マグロでもいいか。そういえば最近スーパーでアジのユッケが出ているのを見かけた。

末になり注文していたCDが届く。注文したのはいつ聴くのか。あるミュージシャンのアーカイブはvol.4まであるがまだ2までしか聴いていない。その他未聴CD多数、ジャンルばらばら。今年は地道にコツコツと聴くしかない。
となりの駐車場の奥のパパイヤの木に小ぶりの実がぶら下がってる。通りに緋寒桜も咲き、旧正月も終わった。