記譜ソフト

高橋悠治

手書きの楽譜がなかなか続かない。といっても、Finale に替わる記譜ソフトを学習する気もしないし、今書くはずの曲にそれを使うだけの時間もない。

Notion、Dorico など、ちょっと見てみたが、習う時間が必要だろう。10月になったら、時間はあると思う。Siberius を使っている人が多いらしいし、MuseScore も多い。でも、できないこともあるようだ。それに、あるソフトを使うと、それが考えられる音楽の範囲を決めていることに、改めて気づく。

結局、紙に書くなら、直接手で書くのが一番かもしれない、それが今まで何千年も続いてきたやり方なのだから、と思いながら、まだ何にも手を出さずにいる。

ピアノも少し練習が必要になってきた。19世紀のレパートリーは弾けもしないし、弾く気もないが、もともと自分でできていた範囲の、ごく限られたいくつかのことでさえ、うまくできなくなっていく。