7月3日朝日新聞の朝刊に、正岡子規の直筆の選句集「なじみ集」がみつかったというニュースが載っていました。これは、存在することは確かなれど、いままで見つかっていなかった「幻の書」だったのだそう。
いやぁ、すごく面白そうなんですよ。子規が直々に選んだ、漱石や虚子ほか、子規に「なじみ」のあった門下生ら約90人の俳句と自身の俳句が674ページも! それだけでかなり萌えます! そう、まさしくこのニュースを読んだ時の興奮は「萌え!」(笑)。
子規ははたして、どのような言葉や感覚を面白いと思っていたのか。ビビっときていたのか。これは知りたいですよ。好きな作家やミュージシャン、役者、デザイナー。彼らが、どんな本をや音楽やファッションを好むのか、食べモノは…飲み物は…? そういうものを知り、触れてみたい。そんなファン心理! 子規はエッセイ『墨汁一滴』に仔細に食べ物の好みについては書いてくれていて、実はそれを読んでからというもの、閉店直前のタイムセールで刺身3〜4パックで千円になるのを狙う回数が増えていたりする(子規は刺身好き)。
記事に紹介されていた、「なじみ集」でみつかった子規の新句にぐっときたので、ひとつご紹介します。
しにゝ行くためにめしくふこじき哉
歴史上の人物などに入れ込む女子を「歴女(れきじょ)」などと呼ぶらしいですが、「俳女」も増えてほしい。一緒に子規に萌えてくれる女子、いませんか!? 文学的解釈だのなんだの、さらりとかわして、ただその言葉や設定(背景)の関係性に妄想たくましくときめきたいのです。
なじみ集を子規が編んだのが、だいたい25歳から28歳くらいだと言われています。私もまもなく25歳。100年前の同年代の感覚、楽しみですな。