眠っていた楽器を起こす

仲宗根浩

音楽のサブスクをやめた。古い音源を検索すると録音年代、いつマスタリングされたものなのか詳細な情報が少ない。参加ミュージシャンの情報も無い。であればパッケージのほうがいい。クレジットを読むのが好きな者にとっては必要がない。レコードの時代、やっと買うことができた貴重な盤でクレジットを読み尽くし、何回も何回も聴きたおした者はサブスクリプションはむかないかもしれない。

三月頃からかずっとほったらかしの楽器を引きずりだした。一番小さいところからマンドリンを取り出し弦を替えチューニングするとネックは見事に順反り。12フレットから上は弦は次のフレットに触れて使えない。もともと安いマンドリンをネックやフレットの調整に出すまでもないかととおもい下のフレットを使えば問題なかろうと弾いていると微妙にフレット音痴な状態だがまあいいか。

次に取り出した楽器が箏。これがまた変ないわくつきのものでいただいたもの。糸は19が張ってる。柱を立てて調弦をする。どれくらいの張りで糸締めされているのか確認する。巾の裏、弾かないほうの音と実際に弾くほうの糸でどの音が合うか確かめるとDisになった。七本あたりか。箏の糸締の張りの強さは本で表す。一本がAでそれから半音づつ上がる。本は笛の穴を全部押さえた時、一番低い音に使われている。Dであれば六本調子などなど。で糸の太さの19は匁、重さの単位。なんともめんどうくさい邦楽器。最近糸の太さの、匁について教えてもらった。がここで睡魔が、、、(続く)