アラスカに行った
およそ一週間の、とてもみじかい旅だ
すべてを点で見る日が続き、点と点を繋げるひまもなく、あっという間に帰る日がきてしまった
皮膚の表面を撫でるような旅だったので、表面旅行と名付けてみた
まったく帰国したくなかったので、最終日はかなり不機嫌だったと記憶している
しかし、逆にその不完全燃焼のおかげで日本に帰ってきてから好奇心が爆発し、来年にはふたたび行きたいと強く思っている
みじかい滞在でも、充分魅了されてしまった
今回訪れたアンカレッジもフェアバンクスも、アラスカのなかでは都会だけれど、
外を歩くと木の匂いとキンと冷えた透明な空気が広がっていて、
郊外へ出れば出るほどその空気は濃くなっていった
曇り空も雨の森も本当に綺麗だった
旅のなかで見た情景は かたちを変えながらもこころのなかに居続ける
焼きついたものを、そのうちまとめられるといい
空気 水 オーロラ 星 曇り空 針葉樹 クロトウヒ
それぞれの部族 アレウト アサバスカン イヌピアト ユピック
仮面 ワタリガラス 神話 氷河 石 失われた言語 その他いろいろ
ワタリガラスは、アラスカの先住民の言い伝えのなかでは月や星を撒いたり、森を創りだしたり、光を盗んだり、英雄だったりと、自由な存在で興味深い
犬ぞりを生業としている宿での 深夜のらくがき