死人と椅子璃葉 もう此処にはいない人に語りかけるとき 僕の声で 空気は少しだけ 震えている 椅子からそちらの葉と土まで 見えないけれど到着しているのはわかる ぼんやり広がる網目 ことばは光る灰色 おだやかな黒い夜を包んでいる気さえしています