旅途中璃葉 画用紙の中で、ぐるぐると旅をしている 大陸から大陸、島から島、森から海、街から村へ 空は濃紺の時もあれば、黄色にも橙にもなる 虫は酔っぱらったように飛んでいる 雲は笹舟のように急いで流れていってしまう 過去に見た景色、未知の景色が ごちゃごちゃと混ざって出来た、自分だけの景色 帰り道は分からない 道筋も決まってない その奥は何も見えない、見えるはずもないが。 それでも飛び出して、影の中を手探りで散歩する