本の履歴書

大野晋

ひょんなことから、自宅の本棚の一部の写真をFACEBOOKに載せてみた。いわゆる私の興味の履歴書といった感じだろうか。一番多いのは仕事にしているソフトウェア関連と品質管理関連の書籍で、次に多いのは学生時代の専門で今も趣味の範疇においている植物学の本だった。

最近、増えているのはシステム学関連の本です。コミックと小説(SFと推理小説)はデフォルトで多いですが、写真集、特に風景写真の写真集は多いような気がします。この辺は今回は載せてないので、本棚の公開されている写真からは見えていないですが。

このところ、本の販売期間がどんどん短くなっているような気がしている。気が付くと廃版や絶版になっていて、買えなかったり、私の手持ちが中古市場でとんでもない値段で取引されていたりする。中古本の値上がりを目的に所蔵しているわけではないけれど、必要な知識が手に入りにくい時代になったと感じることも多い。一方で、写真では見えない本も多くなってきている。いわゆる青空文庫などの電子本がそれだ。

昔(というくらいの昔ではないけれど)は電子書籍は購入してもすぐに見るための機械やソフトがなくなってしまい、そのまま、読めなくなることが多かった。うちの書棚にもおそらく数冊はそういった読めない本が収容されているはずだ。しかし、最近では汎用のフォーマットが出てきた関係で「読めない本」はなくなりつつあると感じている。とはいえ、過去、読めなくなった経験から大切な本は電子書籍では購入しないので、ほとんど持っている本は青空文庫ばかりだったりする。

ふと、気づくと町の本屋も少なくなってきたことに気づく。そういえば、数日前にも近所で車で立ち寄れた本屋が閉店した。さて、今後、私のまわりの本棚はどうなってしまうのだろうか? はたして、私の本棚はどのように育つのだろうか?

その前に、数十棚分の写真を載せたのに、ほんの数分の一という我が家の満杯になった本棚をどうするかという根本的な問題も残っている。ちなみに、青空文庫の作業待ちの書籍は10箱程度が積まれた状態になっている。これもかたさないといけないですね。