季節も早いもので

大野晋

まず、最初に。都響の2011年楽季のスケジュールを見ていたら、定期公演の欄にしもた屋の杉山さんのお名前を見つけた。2012年1月の演奏会なので、鬼が笑うどころか、鬼が寝込むかもしれない話題なのだが、レギュラー演奏会である定期での指揮を楽しみにしたいと思う。曲目はブーレーズらしい。

さて、今年は夏の暑さが長引いたせいか、なかなか、秋になってからの季節の移り変わりが早いように感じている。それに輪をかけて忙しく、このごろは行方不明、消息不明状態になっていることも珍しくない。疲れ果てているか、眠っているか、咳き込んでいるかというのが最近の毎日のようにも感じるが、ゴールも見えて来たようで、来年の夏には家の建て替えが終わりそうだ。構想1年というか、交渉1年。いやはや、自分の思いを伝える仕事をして初めて知る、伝える苦労である。きちんとできあがればいいが、果たしてどうなるか? まだ、8か月も残っている。

そろそろ、日本も北海道辺りでは雪の便りも聞こえ出した。今年は遅くまで暖かく、寒暖の差が少なかったからと、紅葉の具合にはすでに諦め気味である。今年と言えば、サンマがなかなか南下せず、ホタテガイの養殖が不調なのだそうだ。ただし、こういう暑い年はぶどう酒用のブドウはなかなかに糖度が高い傾向があるので、来年早々から出回る国産のヌーボーの味は期待できそうな気がする。しかも、松茸は豊作なのだそうだ。(そうだ、食べに行こう)

うーん。あっという間に秋も後半戦だ。こういうときこそ、体調を崩さないようにお体に気を付けてくださいね。