一年の計

大野晋

新年明けましておめでとうございます。

この年末年始は、システム構築の成功に関する知識体系の枠組みを定義するという宿題をもらって、頭の中がシステム関連でいっぱいになっています。

コンピュータが利用できるようになって、私たちの身の回りは様々なものが人工的に再構成できるようになってきています。その一方で、複雑化するシステムはさまざまな問題も私たちの身の回りに起こすようになってきています。

といいますか、まずはその「システム」自体をどうとらえるかが一番の問題であったりするのです。以前も書いたような気もしますが、システムとは人間が作った全てのものをそう定義することができます。少なくとも、社会学におけるシステムとは、コンピュータとそれを利用したソフトウェアだけではなく、そうしたものを利用する環境も、また、コンピュータを利用しないものもシステムだと定義されています。そうした広い範囲のシステムに対して、私たちはどのような構築のためのノウハウを持っているのか?というのが、今後、4年間のテーマであったりするのです。

さて、どのようなものができあがりますか。こうご期待ということで、明日もうんうんと唸ることにしましょう。なんとなく、この1年を象徴するような年始になりそうです。

ああ、その前に年賀状を刷らないといけません。

では、今年もよいことが訪れますようにお祈りしております。