地球の気が乱れているかのように曇って降って晴れて、と短い時間にお天気も気温も変わる落ち着かない五月のはじまりです。
「水牛のように」を2012年5月号に更新しました。
落ち着かないとはいうものの、あたりは若葉に包まれていて美しい。季節の気を全身で受けたかのように、管啓次郎さんの「犬狼詩集」はいつもの3倍の6編が送られてきました。分割して掲載してもいいというメールが添えられていましたが、みんな載せました。分割することに積極的な意味はないから、たぶん。
くぼたのぞみさんの「マンゴー通りからきた詩人」はサンドラ・シスネロスさんのことです。『マンゴー通り、ときどきさよなら』『サンアントニオの青い月』という2冊を翻訳したのがくぼたのぞみさんなのです。
スラチャイの「ケンタック」は最終回、そうかほんとうに夢だったのですね。こうした連載をひとつにまとめて読めるようにできるといいと思います。よい方法はあるのでしょうか。
今月は寄稿がありませんが、笹久保伸さんの『秩父前衛派の孤独の骨の夜という3つの短編小説』が笹久保さん自身の手で一冊にまとめられました。「山の中でさまよう芸術運動の記録」というサブタイトルがついています。山に囲まれた秩父は昔から前衛が似合うところですね。表紙は璃葉さんのイラストです。本人の短い解説がブログで読めます。興味をひかれたら笹久保さんにメールで申し込んでください。shinsasakubo@hotmail.com
6月2日(土)午後4時からは「高橋悠治50人のためのコンサート」の3回目。辻まこと「すぎゆくアダモ」を楫屋一之さんが朗読します。ピアノ付き(?)です。同時に辻まことの絵も映写される予定。詳細と申込みなどはイワトから。
その一週間後の6月9日(土)は同じイワトで一夜だけの満月バーの店主をつとめます。内澤旬子さんのイラストと蒐集本展のお楽しみのひとつです。詳しくはもうひとつの水牛だよりでおいおい書き続けます。いらしてね。
それではまた!(八巻美恵)