7月の始まりの東京は雨もよいの涼しい日となりました。更新作業にはぴったりの気候ではありますが、北海道は何日か真夏日が続いているようで、やっぱりどこか自律失調のようなこの地球。
「水牛のように」を2012年7月号に更新しました。
紫陽花の金曜日に深夜の報道を見ていると、官邸前の反原発デモについての短い動画の最初に鎌田慧さんがマイクを握りしめて何かしゃべっているのが目につきました。彼はいつも渦中にいるのです。ヘルメットをかぶって話しているのを見た、と書いてメールを送ったら、折り返し返事が来ました。あれはヘルメットではない、安い帽子です。今度はヘルメットにします。7月16日にはきみたちも代々木公園に来てください、と。
さようなら原発という呼びかけ(呼びかけ人はみな年寄りだけど。。。)に応えて出かけていくとします。そしてそこに10万人の人がいるのを見たあとでは、帰り道の自分はきっと行く前の自分とはどこか違っているのではないかと思います。デモではなくパレードと呼び、ヘルメットではなく安い帽子でも危険がない集会だとしても。変化のための第一歩は案外そういうちいさなことなのかもしれません。
「メントール・ユーカリプト」に片岡義男さんの詩を一編追加しました。題して「A4の紙に一枚だけの心」。そろそろ詩集もまとめたいと思っています。
それではまた!(八巻美恵)