2012年10月1日

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たそがれの国の10月は台風一過の気温の高い日でスタートです。暑いなあ。。。しかしいくら暑いといっても、夏の暑さではないので、快適とはいえません。ゆうべは中秋の満月でした。台風が吹き荒れるということでしたから、期待はしていませんでしたが、深夜になって雨が止んだのでベランダに出てみると。まだ強い風にどんどん飛ばされていく薄い雲のむこうに満月が白く輝いて、雲を虹色に彩っているのでした。そのうちに雲はすっかり飛んでいってしまい、中天には白く冷たく輝く月ひとつ。目を中天に向けた人には誰にでも開かれている美しさ、そんな「月に吠える」ツイートをたくさん見た真夜中でした。

「水牛のように」を2012年10月号に更新しました。
沖縄の仲宗根浩さんからのメール。「台風17号、久しぶりに根性のある台風でした。近所の看板、プレハブをかなり破壊してくれました。そんな中、仕事とはいえ怪我することなく出勤できました。しばらくは台風後のお片づけ期間です。」
かつて石垣島と沖永良部島とで「根性ある台風」に遭遇したことがあります。島だからなのか、あるいは台風が生まれたてだからなのか、東京にやってくる台風とは勢いがまったく違いました。どちらも忘れられません。
先月原稿の届かなかった冨岡三智さん。書いて、送るのを忘れていたらしいのです。そのテキストは「ジャワの断食明けの風景」というタイトルで、ご自身のブログで公開したとのこと、読んでみてください。また、「昨日(9月29日)、中秋の名月の公演を大阪の神社でしたのですが(今日だったら中止になってましたね)、その映像を神社がyoutubeにアップしてくれたのでリンクをお知らせします。」とのお知らせもいただきました。短い映像ですが、彼女の踊る姿を見ることができます。手の動きが美しいですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=tonU14wvsGw&feature=share
藤井貞和さんの詩はまたも回文です。すごい!

「水牛通信」電子化計画では、1982年9月号を公開しました。校正しながら、30年前のワークショップの方法には新しく感じられる部分もあり、まるで初めての読者のような心境です。入力は田中耕三さんです。

さて、10月13日(午後2時と6時)、14日(午後2時)はスタジオイワトでの「高橋悠治50人のためのコンサート」その4回めです。プログラムは「藤井貞和の短歌による新作『雪降りて/悲しみに』」と「如月小春によるポータブルシアター『トロイメライ』」。
出演は高橋悠治、楫屋一之、足立昌弥、辻田暁の4人だけ、2008年の公演よりちょっとだけコンパクトになりました。そして植松眞人(「犬の名を呼ぶ」の植松さんです)の映像が加わります。
入場料は3500円(学生3000円)、イワトのアクセスはこちらで。
お申込みと問い合わせは、haru@jazz.email.ne.jp、08054523165 まで。
「夢(トロイメライ)、ふたたび」として少しご紹介しています。震災後は世界ぜんたいが「夢」の方向に近づいたのかもしれません。ぜひ、見に来てください。予定がわからず予約できなくても、当日来られるようでしたら、迷わずに来てください。なんとかなります!

それではイワトでお会いしましょう!(八巻美恵)