2012年12月1日

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イワトでの「高橋悠治50人のためのコンサート」から帰ると、待っていた最後の原稿が無事に届いていました。さあ、更新です。

「水牛のように」を2012年12月号に更新しました。
今月の原稿の並び(目次)は届いた順になっています。きょう中に更新するためには作業の時間がいつもより限られているので、ちょっと簡便なやりかたです。いつもこういう順番で届くわけではなく、たまたま今月はこういう具合ということです。
大野晋さんは蒐集しているだけらしいが、琥珀色した日本産のウイスキーは実はおいしいのです。種類もたくさんあります。「余市」とか「イチローズモルトウイスキー」とか、いいですよ。来年もまたバーをする計画なので、そうだ、日本産のお酒に特化してみるのもいいかもしれません。ラムやウォッカなどもあることですし、もう少し考えてみよう。

くぼたのぞみさん訳の『デイヴィッドの物語』(ゾーイ・ウィカム著 大月書店)が発売になりました。南アフリカの反アパルトヘイト解放闘争の内幕をゴシック/ミステリータッチで描く圧倒的なナラティヴ・ヒストリーとのこと。おもしろそうです。写真で見る著者もなにかいい感じ。今年のシゴトが終わったら、一気に読もうと思っています。

きょうは青空文庫で片岡義男さんの『少女時代』を公開しました。1990年に出版された単行本の装丁は平野甲賀さん。タイトルの書き文字はこの間の武蔵野美術館での展示会でも鋭利に踊っていました。こどもが自ら死ぬ『少女時代』は如月小春さんの戯曲とともに印象に残っているものです。実際にこどもの自殺がはじめて報じられたころだったので、時代を先取りしていると感じたのですが、でも時間に縛られない普遍的なこの世界のモンダイなのです。読んでください。

今年も残すところあとひと月となりました。これから選挙がありますし、ざわつく年末となるのでしょう。無事に新しい年を迎えられるのか、大きな疑問符がそこここに見えるのが、なんとも。。。

ではまた来年!(八巻美恵)