きのうは初夏の陽気、きょうは冬のような寒さ、と、毎日のように天気が激しくうつりかわる春です。うららかなある日のこと、駅へ向けて道を歩いていると、上のほうから声がします。「ば〜か〜、ば〜か〜」と言っているその声のする方向を見ると、屋根の上に一匹のからすがいて、なおも同じことばを発しつづけています。あまりにうまいので、急に興味を持ち、『カラスの教科書』を買って研究中です。からすへの愛があふれる楽しい教科書です。以前は「わっはっはっは」と鳴くからすが近所にいて、笑子と名付けていたことも思い出しました。
「水牛のように」を2013年4月号に更新しました。
日本の3月は年度末ですからいろんなことが終わり、4月には新しいことが始まります。そうした一年がつみかさなって10年たってから振り返るイラク戦争。佐藤真紀さんの短いまとめを読むと、10年前の地続きにわれわれがいることがよくわかります。
璃葉さんのはじめての展示会「Riha's House」は14日(日)まで続行中です。毎週末はライブもあって賑やかです。オープニングのときより作品の数が増えてきています。水牛に載せたものの原画もいくつか展示されています。ぜひ本物に出合ってください。
編集に関わった片岡義男さんの短編小説集『真夜中のセロリの茎』がこの週末には書店に並ぶ予定です。去年出版された『恋愛は小説家』は主人公が女性でしたが、こんどは男性が主人公。タイトルはレス・ブラウンの曲「celery stalks at midnight」から取られています。小説を読むまえにドリス・デイの歌を聴いておくといいかもしれません。
それではまた!(八巻美恵)