2013年10月1日

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暑い夏にあれこれ詮無いことを言っていても秋はちゃんとやってくる。でもまだ夏のなごりを感じる日々です。建物が夏の熱を保っているので部屋の中では半袖のTシャツが快適ですが、眠るときには薄いふとんがあるとさらに快適になってきました。

「水牛のように」を2013年10月号に更新しました。
スラチャイに会いたいなと思っていたら、来年来日の予定があるかもしれないとの情報を得て、それまでは生きていようと思うのでした。会ったからといってどうなるわけでもないのに、そのどうなるわけでもなさというのがいいのです。友だちとはそういうもの。

青空文庫の富田倫生さんの追悼イベントは無事に終わりました。みんなでお別れできてよかったな。ある新聞から電話で取材があり、聞かれたことに答えたあとで、年齢をお聞きしてもいいですか? と問われて、「66歳です」と答えたとたんに、いつもは意識したことのない自分の年齢が、端的に言って、これは老害の一種だ、と強く思えたのでした。青空文庫について話すのは、もっと若い人であってほしい。次と次の世代の人たちに、引き継いでね、とお願いいたします。富田さんとの単に個人的とも言えない思い出の数々はそれとして、老眼鏡なしでは文字も読めないわけですし、なんだかこれではおぼつかない。

新刊のお知らせをふたつ。
小泉英政さんの『土と生きる』。水牛でもいくつか載せたことのある、宅配の野菜といっしょに届く小泉さん手書きのビラを中心にまとめられた岩波新書の新刊です。

管啓次郎さんの『時制論』。水牛に連載された詩を中心にしてまとめられた詩集です。帯には「すべてが帰ってくる」とあります。

何か重要なことを書き忘れている気もするのですが、とりあえずまた!
思い出したら書き足します。
(八巻美恵)