12月になったせいか、ことし、この世での時間を終えて旅立っていった人たちのことがなんとなくよみがえってきます。身内や同志や友だちや知り合いなど、たくさんの人が。。。
「水牛のように」を2013年12月号に更新しました。
一年の最後の月を迎えてみな忙しいのか、今月はいつもより原稿の本数が少なくなりました。風邪をひいて頭がまわらないという人もいます。そのなかで佐藤真紀さんが帰ってきてくれたのはうれしい出来事です。藤井貞和さんに導かれて、中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』と『括弧』を読みます。翻訳についての書かれたものは読んだことがありますが、翻訳されたものはまだ読んでいないのでした。近くの図書館にあることはすでに確認してあります。
こうして図書館には読みたい本を求めていくのですが、時間があるときには開架式の本棚を見て歩くのが楽しい。先日は『現代タイのポストモダン短編集』(宇戸清治編訳 公益財団法人大同生命国際文化基金 2012)というのを見つけてそのまま借り出し、収録されている6編、「僧子鶏虫のゲーム」(ウィン・リョウワーリン)、「滝」(カノックポン・ソンソムパン)、「旧友の呼び声(あるいは、一つの終着点)」(ウティット・ヘーマムーン)、「崩れる光」(プラープダー・ユン)、「虹の八番目の色」(ビンラー・サンカーラーキーリー)、「毒蛇」(デーンアラン・セーントーン)を次々に読破してしまいました。最後の「毒蛇」を読んだ直後に、嘘かマコトか、酔っ払って路上で寝ていた男を飲み込んだという大蛇の写真をネットで見て、ゾッとしましたが。。。
公益財団法人大同生命国際文化基金のおかげで、東南アジア文学の翻訳は出ているもののほぼすべてを読んだかもしれません。ありがたいことです。
また、『東南アジア文学』のサイトが出来ていることも知りました。ここでも小説などいくつかの作品はDLして読むことができます。
バックナンバーのことがそのままになっていましたので、かんたんな入口を作りました。著者別のものは来年の課題とします。
次の更新は1月1日です。よい年をお迎えください!(八巻美恵)