梅雨たけなわという感じの梅雨らしい日。やさしく降っている雨がやむと、とたんに鳥の声がします。鳥の声が聞こえたら、雨がやんだしるし。
こどものころ、梅雨の日に昼間でも暗い部屋にひとりでいたら、父親が入ってきて、暗いとどっちに顔があるのかわからない、と言いました。色の黒いこどもだったので、それを力いっぱいからかっただけなので、父とふたりで笑ったのですが、この話をすると、ひどい親だね、という人もいます。
「水牛のように」を2015年7月号に更新しました。
植松慎人さんの「夜のバスに乗る」が完結しました。植松さんはきっとひとつにまとめて推敲するでしょう。そしてその後の小説はどうなるの? ということを考えるのも楽しいことです。
久しぶりに管啓次郎さんが詩を送ってくれました。フットワークが軽く、世界中を飛び歩いていて、忙しそうなのに、いや、それだからこそ、管さんにとって詩は必要なのかもしれません。次の詩集への道がここからのびていくようにと願います。
明日は満月ですが、東京の月は雲の向こうだと思います。
それではまた!(八巻美恵)