2016年3月1日(火)

  • 投稿日:
  • by

三月になりたてのきょう、「三月」と口にだして言ってみると春という感じがしますが、まだまだ春は名のみか。5年前の11日は寒い東京でした。

「水牛のように」を2016年3月号に更新しました。
長谷部千彩さんの原稿を待っていてくださった方、今月から再開ですよ!

調べることがあってたまたま読んでいた『大宅壮一のカメラ万年筆』のなかに、大宅のこんな発言を見つけました。
「いつか小豆島にいったとき、町村をみんな合併して小豆島ぜんたいを市にしようという会議をやっていた。ぼくはそこで、いまさら市にするより、小豆島独立運動をはじめろといって、一度独立計画について弁じたんだ。(笑)あそこは瀬戸内海の銀座通りだから、旅客機なんか上空を通るとき、あれなるは小豆島という独立国でありまして......(笑)といったら、観光客も来るし、外国品は無関税で売ることにしたら......。」「「二十四の瞳」でえらい繁盛したが、独立国にしたらもっと繁盛するよ」
小豆島に着眼するところが独特ですが、たしかにあそこにはそういう芽のようなものがあるのかもしれません。もしも小豆島が小さな独立国になったら、あの島ひとつだけで終わるわけはなく、日本も案外おもしろい国になるだろうと思うのでした。

名のみとはいえ、春の到来をそこかしこの小さなところに感じるようになってきましたので、高橋悠治の50人のコンサートも春のうちに実現する予定です! 待っていてください。

それではまた!(八巻美恵)