限りなき義理の愛大作戦も3年目をむかえた。
2008年は、イラク戦争が始まって5年目になるから、私たちにも気合が入る。
先日、アルト・サックスの坂田明さんが、限りなき義理の愛大作戦コンサートで吹いてくれた。
「死んだ男の残したものは」
谷川俊太郎氏の詩。坂田さんは搾り出すような朗読を披露。
死んだこどもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思いでひとつ残さなかった。。。。
会場に置いたチョコレートはあっという間に売り切れた。
チョコレートのパッケージは、イラクのがんのこどもたちが描いた絵。
中には、死んでしまった子どももいる。
実は、イラク戦争が始まってから、一体どれだけのがんのこどもが助かったんだろうと調べてみた。絵を描いてくれた子どもたちの多くがすでになくなっている。薬がなかったときは、平均18日しか生きることが出来なかったという。薬の支援が始まってから19ヶ月に伸びた。
死んでしまったらおしまいだろうか? 19ヶ月の間に、病院で描いてくれた絵がある。こどもたちが、残したものである。
今年は、私の家が事務所になってしまった。電話の受付時間は、10時から18時。でも8時ころから電話がかかる。とらなければいいのだがついとってしまう。
「もう、チョコレートがありません」とはいいづらく、最後は一個ずつでもより多くのひとにでもとバラ売り。三万個が売れた。結局ホワイトデー向けに増産を決定。図柄は、昨年1月2日に他界したドゥア・ハッサン、9歳の女の子を使おうと思う。花の絵ばかり描いていた。最後は、血管が硬くなり、薬の注射も困難になった。内出血で紫に色に腫れ上がった顔の少女は、「生きたい。助けて」と神にすがった。
少女の残したものをかみしめたい。