野に暮れる

しろつめくさを
花輪にあんで
首にかけたら
山羊が食べた

あかつめくさの
蜜を吸うため
花をさがして
畦道いったら
日が暮れて

あれが幼年期
あれが少女時代

そんなこと
ひとり野に暮らす子は
知らない 知らない
都会のことば

ホワイトクローバーが
しろつめくさ
っていうのも
教科書で
あとから知った
ちしき

まっすぐに
なんでもいうのは
野暮だって
大人になって
ずいぶんしてから
身にしみた?

ゆきがとけたら
うすい
みどり野に出て
歩こうか
はるかな人と
野に暮れて