美ら 辺野古(へのこ)岬(みさち)
ならん いくさ基地
海人(うみんちゅ)ぬ 心(くくる)
舟(ふに)を守(まぶ)ら
八八八六(るく)ぬ
琉歌 湧(わ)ちぬぶい
海ぬ 守り神(かん)
ざん(儒艮)よ 遊(あす)ば
海人ぬ 旗や
抗議の 三千日
波ぬ 巻(ま)ち踊(うどぅ)い
命(ぬち)どぅ 宝
(上は「緑の虱(6)」〈琉歌の巻2005/4〉の再録です。、〈2010年5月〉28日、嘉陽のオジー(87)の言う、いつか「4度目の日米合意」があると。深夜になり、福島瑞穂、「沖縄を裏切れない」。喜納昌吉、『沖縄の自己決定権』(未来社)に、「この本で世界が変わる」。――〈4月〉25日、沖縄県民が意見を一つにまとめた英知。それから一ヶ月、じっと見ているのですが、ヤマトは冷たくて、冷酷で、沖縄に対して、ほんとうに差別感があるのですね。ふつうは出てこない、差別感情が、ヤマトにはあるんだ、沖縄への。信じられないけれど、この一ヶ月、ヤマト人が、ちらちら覗かせる底知れない悪意にふれて、その場では平然と(ときには口汚く)、私は帰宅して何度か泣きたく。悲しいね。何もできないんだな、これが。ヤマトのなかには、そう(沖縄のなかで)言われて来たことはほんとうなんだ。何としても政権離脱をしないように、というのが私の意見です。たかが対米交渉でヤマトが割れることぐらいみっともないことはない(沖縄、そして徳之島を見習うと)。50年という安保体制。困難をきわめるぐらい、みんなで許し合えるのでなければ。......でも、福島氏の顔がこんやは輝いてる、「沖縄を裏切れない」って。罷免を受けいれてよいと思います。政権離脱もやむをえないと、いま許すきもちになりました。さいごまで連立の道をさぐり(小異を捨てて、何とか可能性をひらく、というのがこれまでの沖縄のがまんでしたから)、「4度目の日米合意」(嘉陽さんがちゃんと見ている)へと希望をつないでゆくことがいまだいじでしょう。でも、どうしても政権離脱以外に道がないなら、それなりに福島氏の自己決定権であり、尊重しましょう。5月29日朝)