楽譜には音符を書かず
奏者の演奏(パフォーマンス)を助けるための○○○を書く(もしくは準備する)
奏者はその○○○に助けられながら 自分で作品を作りあげてゆく
作品は奏者によって その内容が変化してゆく
しかし 即興ではない
作者は「作曲」という作業の中で 奏者の手助けをし
奏者は演奏という作業の中で 作者の手助けをする
作者は奏者を作品内へと導く
奏者も作者を作品内へと導く
作者の意思を(石を)奏者が表現するとか そういう事はしない
また個人的感情を(しかも知らない人の感情を)一度紙に書かれた記号をまた音に出し 他人に押しつけるというのは あまり
また奏者は作者のために演奏している という精神もあまり
作者と奏者の距離感を一度考えてみる
どうしても作品やその演奏―演奏会などの活動は「共同作業」の中で成立する
○○○とは何でしょう(三文字でなくても良い)
この場合は「指示」というのはだめ 指示は上から落ちてくるし
大体一方通行になって ある一定の形がきまってしまう
「テーマ」ってのは普通すぎる
「合言葉」とか「ひみつ」 くらいがいいか
しかし料理の本を見ながら料理しても 本から味はわからないし
本のようにはならない
もし本に書いてある通りに作ったとしても
「本の写真にある料理の味になったか」 を確かめる事は
著者と読者の関係性ではなかなか難しい
著者が死んでいたら会えないわけだし
料理なら一度覚えて自分で勝手に作ったほうが都合がいい
即興性がある