カレー三昧

年末、クウェートにやってきた。

2011年は、湾岸戦争が始まって20年も経つ。そして、911から10年、2011年の末には、アメリカ軍がイラクから完全に撤退するという。区切りの年には違いない。なんかこれで終わりというわけには行かない。何で人間は戦争をするのか。20年にさかのぼって、この間の憎しみの歴史をたどってみたい。

それで、クウェート人にもいろいろ聞いてみたかった。しかし、クウェートは、クウェート人がいない。三分の一が、インドや、スリランカ、バングラディッシュからの出稼ぎで、一体僕はどこにいるんだろうと思ってしまう。たまにアラブ人の運転手にあうと、ああ、アラブに来ているんだと思いなおす。

ホテルの近くには小さなインド料理屋があって、毎日そこに通っている。年越しソバらなる年越しカレーを食う。みんな、家族を置いて出稼ぎに来ている。正月も帰れないんだねぇー。彼らは、よく働く。ちょっとでもサボったり、ずるしたら、就労ビザを失うからだろうか。そういう、僕たちも出稼ぎ労働者だ。2010年は、そーっと逃げるように去っていった。気がついたら新しい朝。カレーばかり食っていたので胃が重い。なんか、一生カレーを食っていたきがする。さあ、新年、張り切ってこれからカレーを食いに行く。

ことしもよろしくお願いします。