むなしく
ここに来ず
いたましく 神か
かつ、この
新月、雲に舞い
楚国よ
つと、ふるさとに
かず知れぬ
からき
汨羅(べきら)か
濡れ
しずかにと去る
ふと、つよくこそ
いまにも屈原
詩の国家
神隠し また
いずこに
故国死なむ (回文詩)
(屈原は楚辞の作者。「なんだか意味の通じない一文だなあ、などという回文は、これはもう掃いて捨てるほどあるのです」〈あとがき、土屋耕一『軽い機敏な仔猫何匹いるか』〉。)
むなしく
ここに来ず
いたましく 神か
かつ、この
新月、雲に舞い
楚国よ
つと、ふるさとに
かず知れぬ
からき
汨羅(べきら)か
濡れ
しずかにと去る
ふと、つよくこそ
いまにも屈原
詩の国家
神隠し また
いずこに
故国死なむ (回文詩)
(屈原は楚辞の作者。「なんだか意味の通じない一文だなあ、などという回文は、これはもう掃いて捨てるほどあるのです」〈あとがき、土屋耕一『軽い機敏な仔猫何匹いるか』〉。)