還るなき、 還らない
生まれ変わって、 草の刃で刈る
それでも、 終わったの
のこっていたらば、 光どうし
けんかになるさ。 ほたる
いりくちがちいさくて、 夏の
でぐちのみえない、 鍾乳石の
詩集を書こう、 ぼくら
落ち葉が脱ぎ捨てている、 玉
さよなら。 すたま
時間が落ちてくる、 間に合う?
逢える? 抱いていたら
けさは葉っぱになりました、狐ちゃん
愛してる 草の上
(「いきずたま」は生き―すたま。夢に出てきたもんで、書いとこう。地神が二つに割れて、浮遊する。天災? 人災? いえ、地災です。浮遊する地神が、大きな空から小便をしようとして、もうからだがないんだ。小便のとどかない炉心に、はりついていたすたま。たぶんなきがらだね、狐の。そんな夢、やだな。)