島便り(13)

「もし小豆島美術館ができたなら」仮説で、もうひとつイマの美術・デザイン展示で何ができるか、どんなことなら島内外のみなさんに喜んでいただけるか、これまたあれこれ妄想をめぐらし、6ケほど企画レポート提出しました。進取の気旺盛な町長始め数人の職員の受け取りは早い! 7月をもって島の文学者(黒島伝治など)再発見プロジェクトはスタートできそうだし、美術関係のプレ展示も年内1回は具体化しそうだ。

いずれできるであろう美術館には小回りのきく、変幻自在な空間をひとつは確保したいので、そこでいずれやるであろう展示や映画会を現在使えそうな図書館2階の視聴覚室や、古い建物でやってみてしまおう、これ未来に向けてのプレです。こんな無謀な提案になんと半分案件は同意されて静かにモノゴトは動きだしているのです。なんかみんな考え方や動きが柔軟なのにはおそれい入谷の鬼子母神。

美術では甲賀さん鳥海さんヨコカクさんの「文字に文字」展を9月末から10月。醤油会館というその名もシブイ古い建物の一室でやります。島の印刷屋に保管されていた明治の木版文字なども一緒に展示予定、コレみているだけでほれぼれします。クロージングにはラッパーが東京からやってきて、テクノポップのパーツつくりから、一曲をつくりだし演奏するまでを展示会場でやる、というオマケつきです。

文字についての展示はこれで3回目で、最初の青山の510ギャラリーでの展示から数えると20数年がかりとなる。今回は小豆島の地名や壺井栄の短編の一部をそれぞれの三者三様の書体で出してみるなどなど、中身はおどろくようなことになりそうです。

あと、もうひとつ計画しているのが壺井栄原作の映画がおもいのほかたくさんあるということを発見して、(あっ、「二十四の瞳」の他にということです、わたし木下惠介も高峰秀子も苦手なんです)そのリストを探索してみると、監督、役者ともに見ておきたいものばかりでした。これをなんとかしたい、島の小さな図書館の2階視聴覚室でみんなで観たい。きっと年末映画会なんてやってるんじゃないでしょうか。

★「文字に文字」展 
日時 9月27日オープニング 以後毎週金/土/日 10時ー5時開館  最終日10月25日(日)
場所 醤油会館 一階 小豆島馬木
主催 小豆島町

平野甲賀 装丁家/グラフィックデザイナー 
鳥海修(字游工房)書体設計家「游明朝体など」
ヨコカク(岡澤慶秀)タイプデザイナー「楷書体 こどもの字 どうろの字」
向進舎印刷 木活字をお借りして展示
クロージング MU-STARS