デモにいく。

安保法案に僕は反対している。だから、8月30日は国会前に行ってみた。小雨が降る中、12万人が国会議事堂前に集まった。警察は3万人だという。

僕は、仲間からはぐれ、一人「非戦」を掲げていた。そこいら辺から太鼓のリズムが聞こえ、コールが途切れない。僕は結構シュプレッヒコールというのが苦手だったりする。なんか、スポーツ選手が試合前に国家を歌うがそんなバラバラ感を感じてしまう。そういうバラバラなリズムについていけない自分がいたりする。

SEALDs の奥田君とこないだ鎌倉で一緒だった。沖縄から来た彫刻家の金城実さんと3人で同じ部屋に泊まる羽目になった。金城さんはもう77歳の爺さんだが、いつも酒臭い。講演会でも始まる前から少し飲んでいる。この爺さん、元気すぎる。奥田君からも、なんだか生気を吸い取ってしまうような怪物だ。しかし、その代わりに何かを置いていってくれる。ポケットから小銭を出してきて、「これで一杯やれや」みたいな。
生気を吸い取られながらも、そのちっぽけな一杯でなんとなく元気になっていく。

雨は時折激しく振った。
雨にぬれることが、心地よい。

若者たちのリズムは、ずれずにつづく。
毎日のようにデモに行く若者たちのリズム。
「民主主義って何だ?」「これだ!」

SEALDs に刺激され てOLDs とかもできて巣鴨にじいさん、ばあさんが集まっているらしい。ちょっと僕はまだ OLDs に入れてもらえないが、戦争反対を叫びながらデモ死するのもはじけていてクールだと思う。

今回は国会前のメインステージのスピーチは、あちこちから聞こえてくる太鼓の音でかき消されほとんど来こえなかった。
「民主主義って何だ?」「これだ!」というコールだけが耳に残っていた。