手の火をかざして、
読もう。 蔵にはいろう、
祈ろう。 どんなに、
ちいさな字で。 どんなに、
誤りで。 「不明、また、
明暗。 わたしの不明」と、
霊窟のおく。 しずくの墨して、
抵抗して。 「てのひを、
かざして。 発生の、
字づら」。 読もう、
終りを。 読もう、
苦悶の。 あとを......
てしまおう。 低音部、
接続助詞。 が燃え、
分詞に。 つらなり、
きみ。 ......てしまおう、
ていこうや。 かこぶんし、
ていおんぶ。 ......ているとき、
きみ乱れ。 きみ乱れて消す精神(こころ)、
筒よ。 出でよ、塚よ。 裂けて、
霜のそこ。 二列、
終り。 霜が割れる亀裂、
霊(たま)朽ち。 経箱のふち、
どうどう。 声のみのこる、
......てしまう。 あなたはだれ。
(「環境委員に寄付・報酬/移設影響監視4人 業者側から」〈朝日10月19日〉。「受注業者、チェック役の運営も受注」〈同、20日〉。ええと、「くされがくしゃ」という語を使っていたのは平賀源内さん。こんどはどんな語で怒る? 言葉を遺すな、源内さん。地震、ない。つなみ、ない。火山、ない。自然にうちがわから腐れ、崩壊することでしょう、きみたちのふるさと。)