『世界の終りに四つの矢を放つ』
この企画は今年の一月頃
セッションハウスオーナー伊藤直子さんと
オリンピックの頃なにか企画をやろうと
打ち合わせしたのが始まりです
その頃はこのような状況になっているとは
想像もしてませんでした
そして今現在ははコロナ問題でとても
大変な世の中に変わってしまいました
多くの公演が中止になり
多くの劇場が閉鎖されました
しかし大きな困難にぶつかった時
それを克服するチカラを我々は持っています
そのチカラこそ踊りを作るチカラであり
作品を生み出すチカラです
今回の出演者は
全員『笠井』
父
母
兄
兄嫁
嫁
私
六人です
各自分担して各々のパートを作り
それをパズルのように並べ
作品を作り上げる形をとりました
その中で兄禮示氏には
ベートベンのテンペストを
オイリュトミー作品で作ってくれと
一つお願いしました
そしてその作品を二人で踊ろうと
5月頭から少しづつ
フォルムを覚え
音階を解析する
良く喧嘩もするが
やはり他人ではない
そこは大きい
そして今回は朗唱で母にも出演してもらうことにした
母が書いているブログから二つの文章を読んでもらう
母の言葉には
ユーモアがあり
ふっとした
優しさがある
小さいカラダから生まれる言葉
何よりも大きなチカラを感じた
そんな優しさに包まれて
今は困難な時だ
しかし
困難な時こそ
新しい
何かを生み出す
チャンスだと思っています
そんな「困難」に4本の矢を放つ