笠井瑞丈

久しぶりの旅行
二十時間かけて
何一つない予定
古い友人に会い
たくさん飲んで
ブラブラと街を
たくさんあるく

ブリュッセルから
アムステルダムへ

電車乗る事が好きだ
窓から眺める景色を
何時間でも見ている

ミドリが一面の中
遠くに見えるお家

いつも思う事

ここにも一つの時間があり
ここにも一つの生活がある

もしここに生まれていたら
もしここに住んでいたら

どんな生活なんだろう
どんな時間なんだろう

レッドライト
草の煙の匂い
街を流れる川

川がながれているマチは好きだ
ゆっくりした時間が流れるから

カラダの中の血管
これも一つ街の川

知らない街をただただ歩いた
アイスクリームを食べながら

過ぎていく時間
二十時間かけて
また現実の時間

下半期に突入
また新しい事
また初めたい

そんな事を考えた六月
そしてまた一つ歳とる