白雪姫

芦川和樹

梅うめ、ここはうめのえだ、先
さあその視線を歩いていくとあ
れは、桃の、そう桃の
さっき買ったレモンのマーマレードを
クロワッサン焼いてうすく焦げ、た
となりに塗った、いまは腹のなかである
揺籃よう、らーん、なにか始まるんだと
して、もし、かして、日々だわ
胃腸がぎゅゅゅんと返答しますが
凧を、たこを、揚げようといった
            途端に
(狭い)        狭い
(それゆえおうごんの) 退屈な
(いし、こいし)    じじつ
(白い犬)       シュルツ
(耳栓はふくまれる?) 文房具らを
(素早く、よく)    身につけて
            マー、
(シュワッチ)     マー、
            もう返答しない

キャラメリーゼのために、でも返答しない
袖が水を飲む
暗やみを、てらす、いし、白い犬
をつれて来ればよかった
口笛を、いざとなったら、ひ
ひゅう、ひゅゅ
       ゅ
        う!
おいでマーマレードを/クロワッサン丈夫
なからだ、生放送で追いかける
この先に、桜の巣ができあがる
ピーター・ラビットとすれちがう瞬間に
メモを手渡す(それゆえ手渡される)
そこに書かれた可能性を見つめるじっと
逆さにすると、逆さ虹だわ
とかいう日々だった
らーん
溶けた雪が目を洗う、ったあとの快晴

あれはギッフェリだった、耳を塞ぎます?
「人参に目がないんです、うれしいです」