はやくあけろ、梅雨

仲宗根浩

梅雨梅雨梅雨梅雨晴れ晴れ梅雨梅雨梅雨梅雨、というようなこちらの天気。ベースにあるのは湿気。それの対策のため布団収納の押入れは扉が完全に閉まらないように対策が奥様の手で施されている。月末となると晴れた日は結構なさわやかな風が吹いたりするこのごろ。

お箏時代の弟子仲間というか姉弟子さんが沖縄に来る、と五月になりメールが来る。こちらの国立劇場の公開講座とのこと。無料とのことで冷やかし半分で講座に申し込む。内容は三味線、主に地唄についてで中国から沖縄を経て大阪の堺に伝来した三味線がどのような変容をしたか、というもの。普段あまり聴くことがない三味線組歌の琉球組などさわりのついた生の三味線の音を久しぶりに聴く。翌日は姉弟子様とお土産のお買い物にお供し、ランチを食べたあと、泡盛をもらう。ありがたや。

ひとがひとりいなくなると部屋がかなりすっきりした我が家で、何が入っていたか思い出せない段ボール箱がある。開けてみるとカセットテープがまた出てきた。何年か前に大量処分したと思っていたが。内容は奥さん関係のお箏のものがほとんどだったが、その中にハングル文字のテープが。もう亡くなったカメラマンで韓国音楽のレーベルの制作をしていた方からいただいたポンチャックのミュージックテープ。かびでやられて再生できるかどうか試すと、ちゃんと音が出た。さすが固定ヘッドのアナログは湿気にも強い。同じような状態で保管されていたビデオテープだと映像、音ともにノイズでだめになっていただろうに。でも今どきポンチャックを聴くやつなどいないだろう。このテープも一度CD化されているものもあるが今では廃盤。とりあえず少しはいい環境で保存。

パソコンのOSが変わったため使えないスキャナーを処分した後長らくスキャナーが無い状態だったが安いプリンター一体型のものを見つけ、ついでに長い間液晶画面が映らない電話機をあきらめて新しいものを購入。電話機のほうは今までにない新しい機能があり接続して電話として使える状態にはしたがワンタッチダイヤルやら電話帳の登録などはまだまだ。年々、こういう設定が億劫になっている。

お買い物のあと、久しぶりに沖縄ジャンク定食の聖地「ハイウェイ・ドライブイン」に行く。夜でもランチのAランチをと思ったがスペシャルランチを頼む。それでもボリュームは身体によくない要素いっぱい。那覇ではABCが逆でCランチがこれでもか、というものだったが、あの店だけだろうか。基本はABCの順番で高カロリーから低カロリーへとお値段もだんだんと下がるものだが。しかしどの店もとんかつの衣の厚いこと。あまり身体によくないものを食べながらじめじめの梅雨あけを待つ。